”超低露点環境” とは?
新年度が始まり1ヶ月が経ちましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
弊社では新卒採用を行っていないため、新年度に入社される方はおりません。
また、現社員の部署移動もないので、あまり新年度という意識がありませんでした。
が、今年度は自身を変えたい!という強い意識が芽生え、
個人的に ”世間を知る” という目標を立てました!
できる営業マンたるもの、世間でホットな話題や経済など・・・知っておかなくてはならない!!
もちろん、ブログで有益な情報を発信していくため!でもあります。
ということで毎朝 ”聴く日経” というアナウンサーが日経ニュースを読んでくれるアプリを聴きながら通勤しています!!
そんな私が先日覚えたホットな話題についてご紹介したいと思います。
先日あるメーカー様から、
「 ”超低露点環境” に対応した製品のPRをさせていただけないでしょうか?」
という打診がありました。
”超低露点環境” ・・・皆様はご存じでしょうか?
別名 ”ドライクリーンルーム” とも呼び、
”気体が結露する温度が極めて低く、水分が無いに等しい環境” という意味です。
そもそも ”超低露点環境” が必要な場面とは??
実は・・・スマートフォンやパソコン等の携帯用電子機器、さらに電気自動車や電動自転車等に使用されている
”リチウムイオン二次電池”
の製造に ”超低露点環境” が不可欠です。
では、なぜリチウムイオン二次電池の製造に ”超低露点環境” が必要なのか??
それは、 “リチウムイオン二次電池は湿気により性能が劣化するため” です!!
毎日使用しているスマホやノートパソコンの電池劣化だけを考えると、
乾燥した部屋に置いている方が良いかもしれませんね・・・
私は乾燥肌なので、加湿器で湿度を意図的に上げています。
通りでスマホの電池の減りが早いと感じる訳です…ウソです(笑)
それはさておき。 ”超低露点環境” ・・・実は私たちの生活と密接に関係していることがわかりました。
リチウムイオン二次電池の汎用性は高く、需要も引続き堅調だと言われています。
そもそもリチウムイオン二次電池はどのようにして電気を作るのかご存じでしょうか?
電池には、金属が材料として使用されたプラス電極(正極)とマイナス電極(負極)があり、その間はイオンによって電気を通す物質(電解質)で満たされています。
金属の電極は電解質で溶かされてイオンと電子に分かれますが、この電子が負極から正極に移動することで電気の流れ(電流)が生まれ、電気が作られます。
二次電池では、充電によって電子を負極に貯めておき、電池を使用する際に貯められた電子が正極に移動することで電気が作られます。
そんなリチウムイオン二次電池ですが、夏になるにつれて、バッテリー関係の高温による爆発というニュースをよく目にします。
そもそもリチウムイオン二次電池は60°以上の高温では劣化するそうです。
さらに、先述した液体電解質(電解液)は有機溶剤系の危険物質を使用しており、液漏れや発火、破裂など致命的な事故を引き起こす恐れがあります。
・・・あれ?リチウムイオン二次電池、危なくない??
リチウムイオン二次電池は今や私たちの生活になくてはならないものですが、安全性も大切ですよね。
ですが、技術は日進月歩で成長しており、救世主が既に研究されています!!
その名も ”全固体電池” です!!!
”全固体電池” とは、リチウムイオン二次電池とは異なり、電流を発生させるための電解質を固体に置換えた電池のことを指します。
液体電解質は可燃性有機化合物を使用していますが、固体電解質は不燃性材料を使用しています。
そのため、全固体電池は高温・高圧での発火リスクは低く、低温でも電解質が凍結しないため、リチウムイオン二次電池に比べて、安全性が高いと言えます。
そもそも液体が固体になるので、液漏れの心配もありません!
2024年現在、量産技術が完全に確立されておらず、 ”全固体電池” という言葉を耳にすることは少ないですが、富士経済によると、全固体電池の市場規模は2022年の60億円から2024年には3兆8605億円に達すると予測されています。
全固体電池は非常に期待の大きい分野であることは間違いありません!!
そして全固体電池の製造にも”超低露点環境”が不可欠です!!
”超低露点環境” を知り、攻略することで今後の市場規模拡大の波に乗れる!!かもしれません。
そのために各メーカーも様々な調査や試験を行い、 ”超低露点環境” を含むホットな話題を攻略すべく試行錯誤されています。
色々な物事を知らなければチャンスを逃すことになりますね。
やはり常に勉強、情報収集し、世間を知ることは重要だと再認識した私でした・・・
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