硬度を上げると失われる靱性とは?

硬くなってしまうと失われるものとは何か?

 

それは靭性です。

 

靭性とは素材が持つ粘りのようなものです。硬度を上げるととこの粘りが損なわれます。

 

靭性が損なわれるとどうなるのか?世界一硬い鉱石のダイヤモンドを例に挙げます。

 

ダイヤモンドは非常に硬いイメージがあると思いますが、これは摩耗や引っかき傷に対して有効なだけで

 

ハンマーなどで衝撃を与えると簡単に割れます。

  

このことからダイヤモンドは表面硬度は非常に高いが、内部の粘りは非常に低いことが言えます。

  

ちなみに割れたダイヤモンドは価値が無くなるそうです・・・

 

つまり・・・硬度とは表面上の強度。靭性とは衝撃に対する強度。と言い換える事ができます。

 

よって、靭性が失われる事は衝撃に弱くなるという事です。

 

機械部品に採用される部品のほとんどは衝撃に対する強さも求められますよね?

 

では硬度と靱性の両方を兼ね備えるにはどのような熱処理を行えばよいのか?

 

次回は熱処理の種類についてお伝えします!

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