第一角法?第三角法?新入社員でも分かる勉強会を開催♪
前回の続きで「第一角法、第三角法にはどんな特徴があるのか?」をお伝えします。
【特徴】
●第三角法
・面を展開した場合と同じで、感覚的にもわかりやすい。正面図から見て右側面は右、下面は下に描く。
・機械部品のような小さいものと相性が良い。
●第一角法
・図は配置が上下左右が逆になり、頭の中で置き換えが必要になる。
・建築物や船舶など大きい構造物と相性が良い。
上記のような違いがあります。
そもそも第一?第三?とかどういう意味?となると思いますが、下図をご覧ください。
上図のように空間を直交する2つ面で4分割して、右上から反時計回りで第一、第二、第三、第四象限と呼びます。
この第一、第三の現象でモノを捉えた製図方法を第一角法、第三角法と呼びます。
では、何故部品図の配置が異なるのか?下図にて説明します。
製図したい部品を箱の中に入れてたと考えてください。
第一角法:箱の中から見て、箱の内側に投影された形状で製図
第三角法:箱の外から見た状態でそのまま製図
2つの図を見比べていただき、箱をイメージしていただくと分かりやすいと思います。
以上が、第一、第三角法の特徴となります。
商社の営業担当者がここまで理解する必要があるのか?と思われる方もいるかもしれません。
私の考えとしては必ずしも知っておく必要はないが、知ろうと思う探求心は必要だと思います。
「何故?」を意識し、探求を積み重ねることにより、本当に役に立つ知識の蓄積が図れます。
こういった何気無い質問に対しても、単純に答えるのではなく、より詳しく説明してあげることにより、
新入社員が探求心の重要性を感じてもらえればと思います。