５軸加工機の特徴。３軸加工機との違いは？
さて、新入社員Oさんは「標準的なマシニングセンタは５軸」と思い込んでいました。
良い機会ですので３軸・５軸加工機の違い、特徴を簡単にまとめてみました。
【５軸加工機の特徴】
主軸３軸+回転傾斜軸２軸＝５軸
テーブルの回転、傾斜などにより、被切削物を固定したまま多方面からの加工が可能。
【５軸加工機の種類】
・割り出し５軸加工：回転傾斜軸２軸を任意の角度で位置決めし、主軸３軸で加工。
汎用品をメインに取り扱う加工業者さんでよく見かけるタイプです。
・同時５軸加工：回転傾斜軸２軸と主軸３軸の動きを同期させて加工。
操作が難しく巷ではあまり見かけませんが、プロペラの様に３次元曲面を製作するには必須です。
【５軸加工機のメリット】
被切削物を固定したまま＝ ワンチャッキングで多面加工することにより、
・加工時間の短縮
・コストの削減
・精度の向上
が実現できます。
３軸加工機の場合は多面加工が難しいため、複雑形状の加工になると明確に差がでます。
【５軸加工機のデメリット】
・機械の購入価格が高い
・プログラムなど操作に慣れるまでに時間を要する
【まとめ】
５軸加工機はデメリットよりもメリットが多く、機械を保有している加工業者さんは全ての切削品を
この５軸加工機で行えばよいのではと思いませんか？言い換えれば、「３軸加工ではダメなのか？」
それは違います！汎用的な形状では５軸はオーバースペックとなり、結果的にコストが高くなる場合もあります。
つまり適材適所の見極めが重要という事です。
”ふるさと加工ネットワーク”の加工業者さんも５軸加工機を保有していますので、
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