TIG溶接

先日、営業担当変更のご挨拶でお客様を訪問させていただきました。

 

といっても私が変わるのではなく付添の同行訪問です。

 

新しい営業担当者はそれなりの年令ですが、「営業担当」としては「ピッカピッカの一年生~」です。(古!!年令層がばれます)

 

実は彼、これまで倉庫業務担当として活躍してもらっていました。が、今回とある事情により営業担当に配置転換となりました。

 

年令を重ねてから新しい事にチャレンジすることは非常にハードルが高く感じませんか?

 

だからこそ彼のチャレンジ精神は素晴らしいと感じますし、一層応援したくなります!!

 

ちなみに萬代では営業担当者として任せられるまでに、業務知識・製品知識・お客様が属される業界についてetc・・・

 

基礎力を身につけてもらう準備期間を十二分に設けています。

 

当然彼も例外ではなく入念に準備を行い満を持して、いざお客様へご訪問!!

 

という運びとなりましたが訪問後に彼がポツリとつぶやいた一言・・・

 

「自尊心が砕けました…。」

 

ワタクシ生まれて数十年・・・相当な会話を重ねてきたつもりでしたが、初めて聞いたフレーズ…。

 

理由を聞くと、自身が想像以上にお話することが出来なかったことが不甲斐なく相当ショックを受けた様子でした…。

 

思わず私が初めて営業でお客様を訪問したことを振り返りましたが、自尊心は・・・・砕けはしませんでした(笑)

 

なので、彼がそこまでショックを受けたということは、それだけ真剣な態度で臨んだという裏返しかも知れません!!

 

初めてのお客様訪問においてスラスラ~と話せるほうが珍しいと思いますので、これから経験を重ねて理想の姿へと近づいて欲しいと思いました。

 

さて先日、”SUS304製缶品” を納品させていただいたお客様から「溶接跡の焼け取りをしてほしい」と連絡を受けました。

 

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薄板の溶接に強みを発揮するファイバーレーザー溶接から、職人の腕がキモとなるTIG溶接まで、寸法厳守・美麗な仕上がりをお約束!SUS・アルミの溶接でお困りの際は是非お問合せ下さい!

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SUS304製缶品を製作いただいた加工業者さんはブログで何度も登場している、噂の「試作専門ふるさとパートナー」さんです。

萬代ホームページにふるさと加工パートナーさんの詳細ページがありますので、是非ご覧ください!!

ふるさと加工パートナーさんではSUS304の溶接については、TIG溶接もしくはファイバーレーザー溶接で行うケースが多いです。

 

溶接後、”デンケン” にて溶接跡焼け取りまでをデフォルトで行っています。

 

ステンレス鋼は美観を重視される場合はもちろん、溶接により組織変化を起こし、溶接跡から腐食する可能性もあるため、ふるさと加工パートナーでは必ず溶接後に “デンケン” を行います。

 

にも関わらず、溶接跡の焼け取りが必要??

 

疑問に思った私は取り急ぎ該当製品の写真を送っていただき確認を行いました。

 

表面
裏面

表面は溶接跡もキレイに仕上がっていますが、裏面は黒い筋が目立ちます…。

 

図面上では溶接跡の焼け取り指示はなく、「可能でしたら・・・」とおっしゃっておられましたが、明らかに「なんとかして!!」というお困りのご様子がヒシヒシと伝わってきました。

 

ふるさと加工パートナーさんへ確認すると、表裏ともに “デンケン” は行っているとのことでした。

 

では何故、表裏で違いが出るのか?が疑問です。理由を聞いたところ・・・

 

「表面から溶接を行います。表面はシールドガスの影響もあり溶接跡はそれほど残らず “デンケン” により焼け取りが行えます。が、裏面はシールドガスが及ばず熱により溶接跡が強く残ります。裏面も表面同様に “デンケン” を行っていますが、表面ほどキレイに焼け跡を取りきるができません。」

 

とのことでした。

 

しかし、お客様の「なんとかして欲しい!!」オーラを感じている私としては「そうですか、分かりました。」

 

で終わるわけにはいきません!!必死に食い下がること1時間(嘘です笑笑)・・・

 

「可能な限り対処しますので、現物を送ってください。」との回答を得ました。

 

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ふるさと加工パートナーさんに現物が到着し、改めて “デンケン” を行ってもらった結果・・・

デンケン後裏面

おぉ~大分キレイに仕上がった!

 

と感じましたが、まだやはり若干残っている黒い部分が気になります…。

 

現物到着後、以前と同じように “デンケン” を行うだけでは不十分。と判断されたふるさと加工パートナーさんは、一工夫凝らし “デンケン” を施工されたそうですが、この一工夫が思いのほか手間がかかったご様子で、今後リピートが予想される本製品においては少し現実的な手法ではなさそうな感じでした。

 

「電解研磨をしてはいかがでしょうか?」とふるさと加工パートナーさんから提案がありました。 

 

電解研磨?これまで行っていただきました “デンケン” は電解研磨では無かったのでしょうか?

 

素朴な疑問をぶつけると、「デンケンも電解研磨です。」

 

???

 

おっしゃっている意味がワカラナイ。

 

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次回は「おっしゃっている意味を解読!!電解研磨について」少し詳しく触れたいと思います。是非ご覧ください!!

 



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