精密円筒ころ軸受を入手せよ!!
2回目のブログ投稿で気合十分のMr.Tです!
4月に入り新年度が始まりましたが、新卒の社員さんが入社された企業様も多いのではないでしょうか?
萬代では現在新卒の募集を行っていないため、4月1日はいつも通りの日常でした(笑)
そんなある日、お客様から「急ぎで “精密単列円筒ころ軸受” を2個ください!!」
と連絡があり、詳しく内容をお聞きすると、
お客様「1ヶ月後に新規で設計中のスピンドルの試作テストがあるんです!」
私「1ヶ月後ですか!ベアリングはいつ頃までに必要ですか?」
お客様「遅くともテストの1週間前までには欲しいです!」
私「かしこまりました!!」
つまり、 ”3週間で精密単列円筒ころ軸受を納品せよ!!” というご依頼です。
型番はお客様で選定済みでしたので、該当の精密単列円筒ころ軸受は簡単に入手できるものだと思われました・・・
ところが、弊社が販売代理店を担っているNSK社へ問合せすると・・・
NSK社「該当の製品は受注生産品ですので、リードタイムは半年ですね。」
私「半年!?弊社以外の代理店様で在庫をお持ちのところもありませんか??」
NSK社「残念ながら、なさそうです…」
私「・・・」
完全に想定外でしたが、
実は今回の案件、お客様が新規分野へ参入するための第1歩となる重要案件と聞いておりましたので・・・
「お客様!ご依頼の精密単列円筒ころ軸受は受注生産のため、3週間では入手不可です!」
とは口が裂けても言えません!!!
たとえお客様ご要望の製品が入手できなくとも、代替案のご提案を行うのが私の仕事!!!
まずは、ベアリングの使用条件から必要なスペックとサイズの確認です。
お客様の設計上、今回のベアリングは内外径が変更できません。
「サイズを変えずに必要なスペックを兼ね備えたベアリングなんてあるのか?」
と早速不安になる私でしたが・・・
ありました!その名も ”精密複列円筒ころ軸受” です!
精密単列円筒ころ軸受×2の設計でしたので、精密複列円筒ころ軸受×1に置き換えることで、幅は若干変わりますが、内外径は変更無しです!
基本定格荷重がカタログ値では精密単列円筒ころ軸受より精密複列円筒ころ軸受の方が高い!!
更に市場で該当の精密複列円筒ころ軸受も発見、即入手可能!!
これはいけるのでは・・・!?
と思った矢先、ここで落とし穴が・・・
精密単列円筒ころ軸受×2のため、基本定格荷重のカタログ値も×2になり、精密複列円筒ころ軸受×1より基本定格荷重のカタログ値が高くなっていたのです。
そもそもスピンドルに使用する精密ベアリングをカタログ値だけで判断し、ご提案しても良いのか?
しかしタイムリミットを考慮すれば、精密複列円筒ころ軸受しかないと判断した私は、
単列×2から複列×1へ置換えした場合の技術計算をNSK社へ依頼しました!
「特急で対応します!」と言ってくださったNSK社から、翌日には結果連絡がありました!
「計算上、単列×2から複列×1への置換でお客様が求められる必要な条件は満たせます!」
※詳細は打合せ必須ですが、今回は特急ということもあり、回転・荷重に対するスペックをメインに算出しました。
私はすぐにその回答を持ってお客様へご提案しました!
お客様においても早急に検討していただき、「今回は置換品を採用します。」とご連絡をいただき、
更に「色々とお調べいただきありがとうございました!」とお礼までお伝えいただきました!!
改めて営業活動において、製品知識やコミュニケーション能力はもちろんですが、お客様のご要望にお応えするため、困難なことでも簡単には諦めない ”執着力” が大切だと感じた瞬間でした。
萬代には私以外にも簡単には ”ノー” と言わない営業メンバーが在籍しており、NSK社に加え様々なプロフェッショナルなメーカー様とのお付き合いも多数ございます!
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