歴史的円安がもたらす影響。サプライチェーンに変化をもたらすものとは?
さて、今週のブログでは個人的な意見を徒然なるままに書きます。
あくまで “個人的な意見” なので、考え方に偏りがあるかもしれませんが・・・悪しからず(笑)
主題の通り、歴史的な円安が止まりませんね。先日、政府による為替介入により5円ほど円高に振れましたが、その後また円安に陥りました。
陥るという表現が適切かどうかは分かりませんが、この円安が私たちの生活や経済により良い環境を与えているイメージはありません。
一昔前では円安となると、特に輸出を主とする企業が潤い、結果として貿易黒字が拡大すると言われていました。
が、昨今はそうではありません!
悪い円安と揶揄されるように、円安だからと言って貿易黒字にはなりません。
それはなぜか?様々な要因がありますが・・・
今回は特に「サプライチェーンの変化」に着目し、意見を述べさせてもらいます。
約20年前から製造業を中心とした各企業はアジア各国の「労働力=賃金」の安さを求め、生産拠点を海外に移していきました。
その結果、輸入額はどうなったか?
もちろん「サプライチェーンの変化だけ」とは言い切れないですが・・・爆上がりしています!!
では輸出額はと言うと・・・
2000年位までは、”輸出額>輸入額”との差が顕著ですが、以降は輸入と輸出の動きが連動していることが分かります。
つまり、2000年以降では円安=貿易黒字という方程式が崩壊しつつありました。
労働力に応じて適材適所に分配できるグローバルチェーンは素晴らしい取組みだと思いますが、
昨今のように過去経験したことがないような環境の変化が起こったときは、非常に脆いと感じます。
更に昨今は地政学リスクの高まりが騒がれるようになり、「労働力の安さ」だけを追い求める時代ではないのだと改めて考えさせられます。
では各企業が早急に生産拠点を国内に戻すことは現実的なのでしょうか?
人員配置、用地の問題、地域住民への理解を求める等々、様々な問題があり簡単ではないでしょう。
ただし、TSMCさんが熊本県に生産拠点をつくる動きなどの後押しもあり、今後は国内回帰の動きが活発になるのではないでしょうか。
ではそんな国内回帰の動きに、萬代はどのように対応していくのか?
次回お伝えします!
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