ロウ付け加工現場を見学させてもらいました!
純銅のロウ付け加工品の納品も無事に終わり、ホッとしたのも束の間、リピート品のご依頼がありました。
ですが、前回のような焦りはありません!!加工工程を把握し、しっかりと組んでいます!
さてロウ付けについては、加工業者さんから話を聞いたり、ネットで調べたりで理解していましたが、
実際に自分の目で見たいと思っていました。なので・・・
現場見学させていただきたい旨を加工業者さんにお願いしたところ、OKをもらいました!!
ロウ付けも知識の取得も「熱いうち」が重要です!
この加工業者さんは職人さんお一人で加工されており複雑な設備を用いたり・・・などは無いですが、
シンプルだからこそ、仕組みが非常に分かりやすかったです。
と言うことで前置きが長くなりましたが、見学した加工工程を公開させていただきます!!
①母材の洗浄、フラックスの塗布
竹串の先端にフラックスをつけ、ロウ付け部に塗布します。ムラなく塗るのがポイント!
②母材焼入れ
母材全体を650℃程度になるよう熱します。
③ロウ付け
銀ロウを溶け込ませます。溶け込み具合がポイントですが、この塩梅こそが職人の腕の見せ所です!
母材に溶け込み=染み込ませるイメージなので、上部のロウ付けは問題ないようですが、
側面の溶け込みにはフラックスに沿って銀ロウを走らせる技術が特に必要になります。
技術が無いと銀ロウが染み込まずポタポタ下に落ちてしまいます。
④洗浄
銀ロウを固めるために、冷ましてから洗浄します。
⑤完成
銀ロウがフラックスを伝い染み込んでおり、周りに垂れていますが、全く問題はありません。
余談ですがロウ付け加工業者さんの中には「この仕上がりが許せない!!」と言った理由で特に垂れやすい側面のロウ付け加工を断られるケースも多いそうです。
ですがこれはブランク加工品なので問題無く、この後、仕上げ加工を行います。
⑥仕上加工
このようにロウ付け後は全く無くなります!!
以上が、ガスバーナーを利用したロウ付けの手順となります。
溶接とは異なる技術という事が良く分かりました。
溶接の場合は肉盛りなどで跡を目視できますが、ロウ付けは肉盛りが出来ず目視での確認が難しい。それぞれに特有の技術があり、難しさがあります。
「百聞は一見に如かず」加工現場を見る事で、知識の深堀をより行うことができます。
このように弊社では図面や注文書のやりとりだけではなく、
日々現場に赴き職人さんとの会話や現場見学を通じ知識の取得に励むことで、
お客様と加工業者様、双方にとってお役に立てる存在であり続けたいと考えています。
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