新入社員から技術的な質問。マシニング加工と旋盤加工が必要な理由とは?
OJT真っ最中の新入社員Oさんからこんな質問がありました。
「この図面の角物部品はマシニングセンタと旋盤加工機を用いるそうですが、マシニング加工のみで製作可能と思うんです。」
先輩社員と同行訪問をしたお客様とのやりとりで疑問を感じたそうで、少し悶々とした様子・・・
旋盤加工が必要な箇所を聞くと、「外周に彫ってある溝部分らしいのですが・・・」
続てけてOさんは、
・四つ爪チャックで掴む事は可能だが、旋盤加工で角を落とさずに溝彫りは出来ないと思う。
・マシニングセンタであればワークを載せているテーブルを動かし、溝が彫れるのではないか?
図面から加工方法までイメージするとは・・・すごい成長を感じました!
そこで私が図面を確認。上司の面子を保つためにも、違いを見せつける必要があります。図面ガン見です!
・溝を掘っている箇所は角ではなく丸。寸法部にφ記号があり、本人は見逃していました。初歩的ミスですね。
・マシニングセンタといっても3軸と5軸があります。質問の内容から本人は5軸マシニングセンタをイメージしている様です。そもそも実際に加工を行う業者は5軸加工機を保有していません。
という事でOさんが疑問に思った事の内容としては正しかったのですが、前提となる図面内容&加工業者の情報が不足していました。
この辺りは経験不足が否めませんので、今後の成長に期待です!
とは言えマシニングセンタについては3軸と5軸の違い・特徴をしっかりと理解する必要があります。
次回はそのあたりを書きます♪