三菱重工工作機械 3Dプリンタ受託サービス拡大
三菱重工工作機械は、レーザー金属積層造形技術を用いた金属3Dプリンターの試作や受託生産など造形サービスを拡大する。
従来の大型造形物向けデポジション(DED)方式の金属3Dプリンターに加え、新たに小型造形物向けバインダージェット(BJT)方式の金属3Dプリンターをサービスラインアップに追加し、1mmサイズの小型部品から1mを超える超大型部品まで幅広い造形物の製作に対応する。
オートメーション新聞 by ものづくり.jp
現在、多彩な製品を3Dプリンタで製造できるようになってきています。
しかし自社で3Dプリンタを購入するとなると、高額なイニシャルコストが発生します。
よって、このような受託サービスが今後さらに増えていくのではないでしょうか。
では日本国内において3Dプリンタはどの程度活性化するのか?を私見を交え述べたいと思います。
まず3Dプリンタの主な目的は試作品を低コストかつ短納期で製作することです。
従来の加工では試作品を作るために金型、治具、小LOTの加工費、材料の歩留まりの悪さなど様々なことが影響し
高コストかつ長納期化の要因となっています。
3Dプリンタを用いることによって、この点が解消できると見込まれています。
少し視点を変えますが、日本では合理的な考えよりも感情や印象を優先する傾向が諸外国と比べ高いと感じます。
昔からお付き合いのある加工業者さんでお任せしている、多少コストが高くても仕入先さんの仕事を確保してあげる
などです。道徳的観念から見た場合は素晴らしいと思いますが、決して合理的な考えとは言えないと思います。
これが新しい技術発展の妨げになる場合もあるのではないでしょうか。
確かに既存の加工業者さん達にとって、3Dプリンタの普及は脅威であると思います。
しかし、人の手が介在するからこそ3Dプリンタでは表現不可能なことを可能にする技術も多くあると思います。
その強みを生かし、3Dプリンタと加工業者が共存することで、
日本のものづくりの更なるステージアップにつながると私は考えます。