焼入れ、焼戻し、焼きなまし、焼きならし、それぞれの特徴と役割とは?
熱処理には大きく分類して、4つの処理方法があります。
前回お話しました靱性は、「焼戻し」を行うことにより、特性をもたせます。
「焼入れ焼戻し」とよく言われますが、鋼に表面硬度と靱性を持たせるためにセットで行われることが一般的です。
焼なまし、焼ならしは弊社で主に対応している加工では利用することは少ないですが、
冒頭の取っ手の写真は焼なましを行い、鉄を柔らかくし曲げています。曲げの付け根部分を焼なましを行っています。
焼なましを行わなければ、硬く曲げ途中で割れ発生、もしくは折れてしまいます。
この製品の開発設計者の方は、加工方法までイメージできていなかったのですが、
”ふるさと加工ネットワーク”の熟練加工職人さんの提案により実現しました。
ただし焼なましにより周りの温度が急上昇するため、夏場は体にかなり負担がかかるそうで・・・
夏場を迎える前に作りだめをしているそうです。
ちなみに担当していただいた熟練加工職人さんは当時70歳オーバーでした。今も元気に現役です!
どんな無茶な要望も豊富な経験と知識でかたちにしてくれる、”ふるさと加工ネットワーク”に感謝感謝です!!
さて、”ふるさと加工ネットワーク”では熱処理専門の加工業者さんも、もちろんあります。
機械加工は出来るが、熱処理ができる業者が無い、熱処理で納期がネックになるといったお困りのお客様は
弊社HPにて紹介しておりますので是非ご相談ください!
参考URL:https://www.mandai-inc.co.jp/fabricators/detail.php?i=12
今回で熱処理についてのお話は一旦終了します。
ですが、熱処理についてはまだまだお伝えしきれていない部分が多くあります。
今後、社内で事例があった際に事例を踏まえ詳しくお伝えしたいと思います♪