お客さまから某ギアメーカーさんのベベルギアに追加工を施すお引き合いを頂きました。

 

頂いた図面の「素材」欄には某ギアメーカーさんの標準品である型式が記載されており、

 

弊社の担当者も、追加工を施していただく加工業者さんもその型式を元に試作品の準備を進めていました。

 

そして、試作品納品までたどり着き、お客さまから試作品評価のご連絡を待っていた矢先、

 

品質管理担当の方から「硬度が違う!!」と連絡が入りました。

 

「え!?なんで硬度が違うの??」

 

今一度加工図面を見てみると、確かに「素材」欄には某ギアメーカーさんの標準品型式が記載されていましたが、

 

図面内には別途硬度を指定する記載がありました…。

 

すぐに加工業者さんに確認すると「「素材」欄に記載されている標準品ベースで対応しており、

 

指定されている硬度は当然標準品の範疇に収まっていると解釈していました・・」。

 

弊社担当者にも確認すると、全く同様の回答。

 

部品メーカーさんの標準品…。絶対的な安心感を提供して頂けるものでもあるが故に、詳細な仕様確認を疎かにしてしまった…。

 

プロとして犯してはならないミスでした…。

 

その後、改めて既存品に焼き戻し処理を行い、硬度範囲内に収め事なきを得ました。

 

メーカー標準品だから安心」といった固定概念を振り払い、図面の隅々まで確認することが重要。

 

当たり前のことですが、改めて非常に重要なことであることを再認識した出来事でした。

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